どーも、ねこらいたーです(= ̄ω ̄=)
今回のテーマはgo withについて。
いろいろな意味があって、便利な表現です。
では、始めましょう。
- 初めての方へ
- goとwithのコアイメージは?
- 1.I'll go with your idea.
- 2.I'll go with the hamburger.
- 3.This wine goes well with everything!
- 4.A swimming pool goes with the house.
- 5.Crime goes with poverty.
- 6.I heard she's going with James.
初めての方へ
当ブログでは、いわゆる前置詞と空間を表す副詞をまとめて方位詞と呼んでいます。
また、このブログでは、句動詞を紹介するときに、その目的語の位置を次のようにパターン化してご紹介しています。
①:割り込み型
動詞と方位詞を必ず離してその間に目的語を割り込ませるパターン。目的語と方位詞の位置を入れ替えることはできません。
例)get John up 「ジョンを起こす」「ジョンを立たせる」
②:後置型
必ず方位詞の直後に目的語を置くパターン
例1)get up a ladder 「ハシゴを登る」
例2)get up to London「ロンドンに行く」
③:準後置型
方位詞の直後に目的語を置くのが普通なパターン。パターン②ほど目的語の位置は絶対的ではないので「”準”後置型」としてあります。
例)put on weight 「体重が増える」
④:入れ替え可能型
文字通り方向詞と目的語を入れ替えできるパターン
例)put the coat on(またはon the coat) 「上着を着る」
⑤:不要型
いわゆる「自動詞+副詞」のパターン。このパターンでは、意味を成立させるのに目的語を必要としません。
例)break up「(関係・友情などが)終わる」
【句動詞表現#2】では、ムダに細かく考察しています。より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
goとwithのコアイメージは?
goのコアイメージ
【なるほど英語#16】で扱ったように、 goのコアイメージは「話し手または聞き手のいる場所から離れてどこかへ行く」です。
(※以下は再掲です)
このgoは、comeのコアイメージが「意識の中心に近づく」であることと比較しながら覚えると理解しやすいと思います。
考えてみると当然なことなのですが、誰かと話す時その話し手の意識は聞き手にあるわけです。 したがって、comeのコアイメージである「意識の中心に近づく」を前提とすれば、聞き手のところに行く場合には上図のようにI'm coming.となります。
一方で、これをI'm going.と言ってしまうと、"Where are you going?"あるいは"Are you going home?"などと聞き手に言われてしまうでしょう。これは、goという動詞は話し手が聞き手のいる場所以外の所へ行くということだからです(下図参照)。
withのコアイメージ
次にwithですが、こちらは皆さんのご想像通り、「一緒に存在している」がコアイメージです。
この「一緒に存在している」というコアイメージは様々なニュアンスを導きます。
例えば、ある人とある人が一緒にいるということは、「人と仲が良い」ということにつながります(ex. Tom is getting along with Ann)。またモノ同士が仲が良ければそれは「色などが似合う」(ex. The hat matches with his suit)ということですし、考え同士が仲が良ければ「考えに同調する、賛成する」となります(ex. I agree with you.)。
逆に、一緒にいる相手とソリが合わなければ対立し口論になります(ex. I argued with Tom.)。あるいはその相手が仕事上付き合いのある人なら交渉・取引をします(ex. We deal with the company.)。
また、「一緒に存在する」ということは時に、どちらか一方が他方に付随していることにもなります。どこかに行く人に付随すれば「ついていく」(ex. I'll go with you.)の意味ですし、人が何かするときにモノが付随していればそれは「道具を使って」(ex. He cut the birthday cake with a knife)の意味になります。あるいは、ただ単に人の体に付随していればそれは「手元にある」の意味です(ex. Do you have any money with you?)。
1.I'll go with your idea.
意味:あなたの意見に賛成します
目的語パターン:後置型
このgo withは「(考え・計画あるいはその提案者)に賛成する」の意。
I'll go with you.といえば文字通り「あなたについていきます」という意味ですが、ついて行くということは、相手の考えに同意していることにもなります。
この比喩表現は比較的分かり易いですね。
2.I'll go with the hamburger.
意味:ハンバーガーにします
目的語パターン:後置型
このgo withは「~にする、~に決める」の意で、お店で何かを注文するときにも使われる表現です。
これは、例文1.の「~に賛成する」から連想すれば分かり易いです。というのは、ある考え・意見に賛成するということは、その考え・意見を選ぶということでもあるからです。
また次のようなフレーズでも用いられます。
Let's go with his plan!
「彼のプランでいこう!」
3.This wine goes well with everything!
意味:このワイン、何にでもよく合うなぁ!
目的語パターン:後置型
これは、「見た目・味・音などが(他のもの)に合う」という意味のgo with~に副詞wellが挿入された表現。go well with~という形でよく使われます。
例文1.の「~に賛成する」というのは、相手との相性が良いとも考えられますね。そこから転じて「あるものとあるものの相性が良い」というように、モノ同士の相性の良さを表すようになったのでしょう。
4.A swimming pool goes with the house.
意味:その家はプール付きです
目的語パターン:後置型
このgo with~は「(物が)(他のもの)に伴う、ついてくる」の意。
これは、人が他の人についていくという意味から派生したものと考えられます。つまり、ある物が他の物についてくるということは、2つのものがセットになっているということです。
注意点としては、このgo withは付属するものが主語になり、メインのものがwith以下に置かれるのが普通という点です。おそらくこれはwithの「付随する」というイメージから来ているのでしょう。
また、全く同じ意味でcomeも用いられます。
A swimming pool comes with the house.
上述したcomeのコアイメージから考えて、これは聞き手を意識した言い方なのでしょう。例えば、家の展示場に行って営業マンに言われるのはこちらになるのではないでしょうか。
なお、このcome withの場合、主語にメインのものを置き、with以下に付属するものを置くこともできるようです。go withとの違いに注意しましょう。
The house comes with a swimming pool.
念のため、辞書からも用例を2つ引いておきます。
All our computers come with a 3-year guarantee.
(出典:Macmillan Dictionary | Free English Dictionary and Thesaurus Online)
※私訳:「弊社のコンピューターはすべて3年間の保障付きとなっております」
Vengeance comes with a price.
復讐は代価を伴う。
(出典:『ジーニアス英和大辞典』)
5.Crime goes with poverty.
意味:犯罪は貧困に付きものだ [犯罪は貧困と関係がある]
目的語パターン:後置型
これが記事のタイトル。このgo with~は「~に付きものである、~と関係がある」という意味。これは、例文4.を延長した意味と考えればいいでしょう。
すなわち、例文4.では「ある物理的な物が他の物についてくる」ということでしたが、この例文5.では「ある事象が他の事象についてくる」というようになっています。
6.I heard she's going with James.
意味:彼女、ジェームズと付き合ってるって聞いたよ
目的語パターン:後置型
これは「~と交際する」という意のgo with~。この用法は古めなので注意です。
どこかに誰かと出かけるという意味から派生したのでしょう。意味としては非常に分かり易い表現です。
さて、いかがだったでしょうか?
このgo withは日常表現としては重要度がかなり高いと思われます。ぜひ使いこなしたいところですね!
今回はここまでです。
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