気ままに英語あそび

「なぜこういう英語表現になるの?」納得するまで気ままに考えたい! 効率重視の時代に逆行する英語学習ブログ

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You ought to get down to the store right away. ってどんな意味?【句動詞表現#21】

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どうも、ねこらいたーです(= ̄ω ̄=)

 

 今回のテーマはget down(自動詞用法)について。

 

では、始めましょう。

 

 

 

初めての方へ

当ブログでは、いわゆる前置詞と空間を表す副詞をまとめて方位詞と呼んでいます。詳しくは以下の記事を参照ください。

 

eigogakushu.hatenablog.jp

 

また、このブログでは、句動詞を紹介するときに、その目的語の位置を次のようにパターン化してご紹介しています。

 

①:割り込み型

動詞と方位詞を必ず離してその間に目的語を割り込ませるパターン。目的語と方位詞の位置を入れ替えることはできません

 

例)get my meaning across 「言いたいことを理解させる」

 

②:後置型

必ず方位詞の直後に目的語を置くパターン

 

例1)get up a ladder 「ハシゴを登る」

例2)get up to London「ロンドンに行く」

 

③:後置型

方位詞の直後に目的語を置くのが普通なパターン。パターン②ほど目的語の位置は絶対的ではないので「”後置型」としてあります。

 

例)put on weight 「体重が増える」

 

④:入れ替え可能型

文字通り方向詞と目的語を入れ替えできるパターン

 

例)put the coat on(またはon the coat) 「上着を着る」

 

⑤:不要型

いわゆる「自動詞+副詞」のパターンこのパターンでは、意味を成立させるのに的語を必要としません

 

例)break up「(関係・友情などが)終わる」

 

【句動詞表現#2】では、さらに細かく考察しています。より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

eigogakushu.hatenablog.jp

 

 

getとdownのコアイメージは?

getのコアイメージ 

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getのコアイメージは「何かを得る」です。今回のget downでは、そこから発展した「ある状態を手に入れる」つまり「ある状態になる、させる」というのが意味の基本となります。

 

 downのコアイメージ

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 downのコアイメージは文字通り「下降」です。このイメージは下への運動・移動という物理的な下降だけでなく、後代や気分の落ち込みなどの時間的・精神的な下降も表します。

 

 

1.Get down from the tree.

意味:木から降りなさい

目的語パターン:不要型

 

このget downは「(高いところから)降りる」の意。"Get down."のみでも意味は成立するので不要型といえますが、それだと「伏せろ」などの意味にもなり曖昧になるため、どこから降りるのかを示す語句とともに用いるのが普通です。他には例えば、"from there"(「そこから」)もよく使われます。

 

「降りた状態になれ」⇒「降りろ」ということなので、意味はほぼそのままですね。

 

 

2.Get down the ladder.

意味:ハシゴを降りなさい

目的語パターン:後置型

 

このget downは「(ハシゴ・階段・ロープなど)を降りる」の意。こちらの方位詞downは前置詞用法となっています。

 

例文1.同様に、こちらも「降りている状態になれ」⇒「降りろ」ということですから、コアイメージとの繋がりは特に問題ないでしょう。

 

ただし、例文1.との意味の違いに一応注意です。例文2.では「縦長なものや斜面などの場所を下っておりる」ということを指しています。

 

目的語を同じthe ladderにして両者を比べてみましょう。まずはget down the ladderを図にすると下図のようになります。

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 このように、「ハシゴに沿って降りる」というのがこのget down the ladderの本質です。

 

他方、例文1.のget down from the ladderにすると次のようなイメージになります。

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fromはふつう起点を表しますが、これは言い換えれば、ある場所から離れることを意味していますよね。このget down from the ladderであれば、ハシゴを起点としてそこから降りるということであり、要するにハシゴから離れることになります。

 

実はこれ、【句動詞表現#1】の「③get up on the horseのget upと⑥get up ~との違いは?」という項目の最後で扱った、get up the roofとget up on the roofとの違いと全く同じ構図なんです。既に読んで下さった方はピンときたかもしれませんね^^

 

 

3.Get down on the ground!

意味:地面に伏せろ!

目的語パターン:不要型

 

このget downは「身をかがめる、しゃがむ;伏せる;跪く;座る」の意。日本語に直すと色々な意味があるように見えますが、要するに姿勢を低くするということです。これは、getとdownのコアイメージを合わせた「低い状態になる」ということに由来すると考えれば納得がいきます。ちなみにアイキャッチ画像の犬もこの状態ですね^^

 

この意味用法においてはget down単体で使うことも多いですが、その一方で、「on+名詞」という修飾語とともに用いることもよくあります。この場合、onの後にくるのは、どこで体を支えているかを表す語句です。例えば、見出しの例文なら、べったりと地面に伏せているわけなので、地面そのものが体を支えているわけです。

 

他にも、跪く場合であれば膝で体を支えるのでget down on one's knees、片膝ならget down on one knee、両手をつくならget down on one's hands、片手ならget down on one hand、両手両膝をつくならget down on one's hands and one's kneesといった感じになり、表現としてはかなり多彩です。

 

因みに、見出しの例文"Get down on the ground!"は長いためか、動詞部分を省いた"On the ground!"という形でも用いられることがあります。

 

 

4.It'll take at least 2 hours to get down to the town.

意味:その町に行くには最低でも2時間はかかるだろうね

目的語パターン:不要型

 

このget downは「(南下して)(~へ)行く」の意。”get to+場所”(「~に到着する」)にdownが挿入されたと考えると分かりやすいです。

 

見出し例文の主語のitはいわゆる形式主語で、意味上の主語はto get down to the town。またat leastは「最低でも」の意味で、at the leastあるいはat the very leastともいいます。この2つはat leastの強意表現ですね。

 

さて、この意味用法でのdownは何の「下」を指すのかといえば、地図や地球儀の「下」でしょう。つまり、南のこと。このことは「南下」という訳語からも明らかです。ほかに、【句動詞表現#1】の”get up to+場所”が「(北上して)(~へ)行く」の意味になるのとちょうど反対のイメージになっている点も注目ですね。

 

 

5.Please may I get down?

意味:もう向こう行っていい?

目的語パターン:不要型

 

このget downは「(子供が)(食後に)席を立つ」の意。 イギリス英語子供自身が使うかまたは親が子供に対して用いる表現なので、使う場面はかなり限定的です。get downの後ろに”from the table”をつけることもあります。

 

次にコアイメージとの繋がりについてですが、テーブルの椅子について考えると分かりやすいです。

 

子供が普通の椅子に座っているときに足をブラブラさせていることがありますよね。これは、大人が座るような椅子は子供にとっては大きすぎるため、足が届かないからであり、したがって、座るのも席を立つのも子供にとっては一苦労なわけです。

 

こういう事情から、子供がテーブルの椅子から離れる様子は「背の高い物からヒョイっと降りる」かのように見えるのでしょうこの感覚を表した意味用法だといえます。

 

 

 

6. You ought to get down to the store right away.

意味:今すぐその店に行った方がいいよ

目的語パターン:不要型

 

これが記事タイトル。このget downは「(~に)行く」の意。また、right awayは「今すぐ」。

 

例文4.のget down to~と形は同じですがこちらのdownには「南下する」という意味は含まれず、全体としては単にgo to~のくだけた言い方にすぎません。

 

ただし、見出しの例文を

 

You ought to go to the store right away.

 

と言った場合はget downよりもやや命令的なニュアンスも含まれてくるようで、そのニュアンスを避けて単なる提案というニュアンスを出したいという場合にもget down to~が用いられるようです。

 

また、用例を複数見てみると、right awayなどの「今すぐ」を意味する修飾語とともに用いるパターンが一定数見受けられます。

 

さて、この意味用法で使われているdownの意味ですが、go to~と同じ意味になるところから考えて「話し手・聞き手から離れて」という意味用法だと考えられます。というのは、【句動詞表現#13】でご紹介したようにgoという動詞自体に「話し手または聞き手のいる場所から離れてどこかへ行く」という明確なニュアンスがあるからです。

 

いずれにしても、英語の感覚では話し手のいる場所は感覚的に高い位置にあって、そこからどこか他の場所に行くときは下るという感覚が根底にあるのでしょう。このように言うと何だか小難しいことを言っているように聞こえるかもしれませんが、この感覚はそれほど特殊なものではありません。

 

例えば、イギリス英語では地方から中心地へ行くときはgo upを用い、逆に中心地から地方に向かう場合にはgo downが用いられますし、日本語でも都会に行くことを「上京する」、都会から地方に行くことを「下向」「都落ち」「東下り」などと言いますよね。

 

これらの言葉は、話者の意識が中心地や都会にあるから生まれてくるのでしょう。要するに、話者の意識がある場所は感覚的に”高い”ということ。

 

get down to~もこれと同様に考えればいいと思います。つまり、中心地などに行く以外では基本的に自分のいる場所に意識があるために、そこが感覚的に”高く”感じられるのかもしれません。

 

 

7.Let's get down and party!

意味:さぁ、パーティを楽しもう!

目的語パターン:不要型

 

このget downは「ダンスする;楽しく過ごす;くつろぐ、リラックスする」の意。アメリカ英語くだけた言い方です。また、スラングレベルだと性的な意味も含まれるので、使う場合には注意が必要な表現でもあります。なお、見出し例文にある"party"は「パーティで楽しむ」という意味の自動詞。

 

さて、この意味用法の由来は大きく2つに分けられると考えられます。具体的には

 

グループ①:ダンスする;楽しく過ごす

グループ②:くつろぐ、リラックスする

 

の2つです。

 

グループ①

このグループの根幹は「ダンスする」でそこから「楽しく過ごす」という意味が派生したと思われます。この意味の派生の流れはごく自然なので特に説明はいらないでしょう。

 

ではそもそも、なぜget downが「ダンスする」という意味になるのかについて順を追って説明したいと思います。

 

まず、この意味のget downは「下の階に行く」という意味で用いられているのではないかと推測しました。というのは、昔のダンス会場というのは、上に観覧席があって下にダンスフロアがあったからです。そう思って、スラングが非常に詳しいUrban Ditionaryでget downを調べてみると以下のような記述がありました。

 

During the disco and funk era, in many venues the dance floor was often located below the seating area, so to "get down" was to go down to the dance floor.

※私訳:ディスコやファンク音楽の時代、多くのダンス会場では、ダンスフロアは大抵、観覧席の下にあったため、"get down"とは下のダンスフロアに行くことに等しかった

 

※出典は下記のページ

www.urbandictionary.com

 

 

 なるほど、引用した箇所はだいたい同じようなことが書いてありますね。ただし、このサイトはwikiのように誰でも語の意味を載せることができる投稿式なため、投稿の数だけ語句の定義があり、その内容も様々です。したがって、私が引用した説明が必ずしも合っているとは限りません。

 

とはいえ、句動詞の比喩表現の多くはそれほどひねったものではないようなので、おそらくこの解釈でいいのではないでしょうか。

 

因みに、このUrban Dictionaryというサイトですが、ジョークも結構書かれているため鵜呑みにすると危ないので要注意です。しかし、そこに気を付ければ、生の若者言葉を知ることができるので有益でもあります。

 

グループ②

このグループは例文3.の「座る」という意味から派生していると思われます。座れば、リラックスできますよね。比較的分かりやすい比喩表現です。

 

 

 

 

 

さて、いかがだったでしょうか。

 

表現自体は簡単なのになかなか奥が深い表現でしたね。

 

では、また~

 

 

 

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