気ままに英語あそび

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これでスッキリ!?句動詞の目的語位置5パターン【句動詞表現#2】

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 皆さん、こんにちは。ねこらいたーです (= ̄ω ̄=)

 

学校では今も昔も英語の授業にあれだけ時間を割いているにもかかわらず、句動詞に関しては単なる暗記事項扱いで、あまりキチンと教えてくれませんよね。だからこそ、いざ句動詞を学習しようと思っても全体像が掴めなくて途方に暮れてしまう方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、句動詞学習の第一歩として、目的語の配置パターンとその意味の掴み方をご紹介しようと思います。

 

なお、配置パターン自体は覚える必要はありません。あくまで、句動詞を理解して学ぶためのものですので、参照用としてお使い下さい。

 

※記事を大幅に修正・加筆しました(2018/10/31)

※今後も更新・修正する可能性があります

 

 

 

 句動詞といえば代名詞の位置ですが....

句動詞の目的語配置パターンと聞いて「パターンって言ったって、目的語が代名詞のときはput it onみたいに動詞の直後に置くとか、そういう話でしょ? 昔、学校で習ったなぁ」と思われた方、オシイです。確かに代名詞の目的語の位置は重要ですが、それだけでは句動詞は使いこなすのは困難です...><

 

というのも、代名詞の目的語は動詞の直後に置くのはあくまで目的語を動詞の直後にも置くことができる場合の話で、そもそも動詞の直後に目的語を置くこと自体ができないとされるものも少なくないからです。

 

 そこで、【なるほど英語#1】で扱った「動詞+副詞」の形をとる自動詞型も一応含めて、目的語の配置パターンを次の項目のように分類してみました。今後の記事でもこの分類を踏襲していくつもりです。なお、この分類はOxord Advanced Learner's Dictionary(通称OALD)およびOxford Phrasal Verbs Dictionary for learners of Englishを参考に行っています。

 

「そもそも句動詞って何?」という方は以下の記事が参考になるかと思います。

eigogakushu.hatenablog.jp

 

 

※当ブログでは前置詞や一部の副詞などをまとめて「方位詞」と呼んでいます。詳細は【なるほど英語#1】を参照ください。

eigogakushu.hatenablog.jp

 

 

目的語の配置パターンはコレ!

パターン①:割り込み

パターン①の例

get John up 「ジョンを起こす」「ジョンを立たせる」

see the crisis through 「危機を乗り越える」

see Ann in 「アンを中に案内する」 

get my meaning across 「言いたいことを理解させる」

have his wife back 「(出て行った)妻を迎え入れる」

 

特徴は?

動詞と方位詞を必ず離してその間に目的語を割り込ませるパターン。数としては少数派

 

意味を捉えるには?

SVOCの第5文型として考えればわかりやすい。理由は、句動詞に含まれている一般動詞自体(例えば、句動詞get...upのgetのこと)がそもそもSVOCの用法を持っている場合が多いため。

 

パターン①だと見分ける目安は?

get the price downを例に考えてみましょう。この句動詞のように

 

A)句動詞に含まれる一般動詞が第5文型を取れる動詞である

B)句動詞の形がSVOCである

 

という2つの特徴を両方とも満たしていれば、パターン①またはパターン④まで候補を絞ってOKでしょう。しかし最終的には、英英辞典や句動詞辞典で確認する必要があります。実際、このget the price downの場合にはパターン①ではなくパターン④に該当します。

 

実際の会話やライティングでいざ句動詞を使おうと思ったとき「上記のA)とB)を満たしているけど、パターン①かパターン④か忘れた・・・」という場合には、とりあえずパターン①と同じように使えばその場は乗り切れます。理由はカンタン。パターン④は入れ替え可能ですが、パターン①はSVOCという語順のみだからです。

 

また、A)を満たしていなくてもパターン①に該当するものもあります。例えば、「人や場所からごっそりと~を盗む」または「~の金を使い果たす」という意味で用いる”clean ~ out”が挙げられます。

 

 

パターン②:後置型

パターン②の例

get over it 「それを乗り越える」

get up a ladder 「ハシゴを登る」(【なるほど英語#1】にて既出)

catch up with him 「彼に追いつく」

add to my concerns「不安が募る」

put up with the noises「騒音に耐える」

get up to London「ロンドンに行く」(【なるほど英語#1】で既出)  

 

特徴は?

必ず方位詞の直後に目的語を置くパターン。この場合の方位詞はいわゆる前置詞となるため目的語が代名詞であっても動詞と方位詞の間に入ることは絶対にありません

 

意味を捉えるには?

第1文型に修飾語がついたSVMかあるいはSVCの第2文型に近いと考えると分かりやすいものが多いです。

 

パターン②だと見分ける目安は?

◎ケース0:動詞の直後に名詞がある場合

例えば、see Ann inがこのケースに該当。先ほど書いた通り、この後置型では目的語が動詞の直後に来ることは100%あり得ません。したがって、このケースに当てはまるものはパターン②ではありません。(さらに言えば、パターン⑤やパターン③でもありません。理由は同じで、これらのパターンも通例、動詞の直後に目的語は来ないからです。つまり、このケースに該当するものはパターン①またはパターン④のどちらかとなります。)

 

◎ケース1:方位詞が動詞の直後に2つ以上連続してある場合

例えば、catch up withがこのケースに該当。このような3語以上で作られている句動詞動詞+副詞+前置詞のようになるものが大半なので、このような場合にはパターン②と判断してOKです。

 

◎ケース2:動詞の直後にある方位詞が前置詞用法しか持たない場合

例えば、「~にちょっと立ち寄る」という意のcall atや、「~へ向かう」という意味のmake forなどが該当。方位詞atやforには前置詞用法しかないので、この場合もパターン②と即判断してOKです。

 

前置詞用法しか持たない方位詞については以下の記事にまとめましたので、よければご活用ください。

eigogakushu.hatenablog.jp

 

 

◎ケース3:動詞の直後にある方位詞が前置詞・副詞の両用法を持つ場合

このケースでは句動詞の意味があらかじめ判明している必要があります(したがって、初見で意味の不明な句動詞に対してはこの判別方法は使えません)。

 

例えば、He got up a ladder.(「彼はハシゴを登った」)とHe got up speed(「彼はスピードを上げた」)を比較して考えてみましょう。注目点は「何がUPするのか」です。

 

He got up a ladder.であれば、UPするのはladderではありませんよね。文の主語であるHeがUPするのです。つまり、方位詞upの意味上の主語はHeといえます。このように方位詞の意味上の主語が文の主語である場合にはその方位詞は前置詞用法だと判断できます。いま方位詞が前置詞用法と分かったので、あとはケース2と同じように考えれば、このget up a ladderという句動詞表現はパターン②ということになりますね。

 

同様にHe got up speed.についても、何がUPするのか、つまり方位詞UPの意味上の主語は何か考えます。この場合には、UPするのはHeではなくspeedですよね。HeはあくまでspeedをUPさせる側であって、UPする側ではありません。このように方位詞の意味上の主語が目的語である場合には方位詞は副詞用法だと判断できます。いま方位詞が前置詞用法でないと分かったので、こちらの表現はパターン②ではないということになります。

 

 いつもこのようにうまく見分けられるわけではありませんが、ケース3の考え方はかなり重要です。

 

 

パターン③:後置型

パターン③の例

get up speed 「スピードを上げる」

put on weight 「体重が増える」

put on a lot of weight 「ものすごく体重が増える」

put a lot of weight on 「ものすごく体重が増える」←この意味で用いる語順としては少数派。この語順が相対的に少ないのは、短い発音の語が最後にあるとテンポが悪くなり言いにくいことも関係していると思われます

 

特徴は?

方位詞の直後に目的語を置くのが普通なパターン。もともとパターン①または後述のパターン④だったものがより慣用的な表現(≒成句)になったものと考えられます。ただし、目的語が代名詞の場合には動詞と方位詞の間に割り込ませることに注意。また名称に関しては、パターン②ほど目的語の位置は絶対的ではないので「”後置型」としてあります。

 

意味を捉えるには?

SVOCの一部を倒置した形のSVCO型としてそのまま考えるか、SVOC型に一時的に戻して考えるのが分かりやすいです。

 

パターン③だと見分ける目安は?

残寝ながら、最終的には一つずつ英英辞典などで確認するしかありません。しかし、このパターンもSVOCの語順に直せるという点でパターン①やパターン④の仲間なので、動詞の直後に前置詞用法しかない方位詞があったり、あるいは動詞の直後に方位詞が2つ以上連続している場合にはパターン③ではないという程度の判断はできます。

 

 

パターン④:入れ替え可能型

パターン④の例

put the coat on(またはon the coat) 「上着を着る」

get the price down(またはdown the price) 「値段を下げる」

hold the crowd back(またはback the crowd) 「群衆を抑える」

hand leaflets out(またはout leaflets) 「チラシを配る」

 

特徴は?

文字通り方向詞と目的語を入れ替えできるパターン。日本人に一番馴染みがあるのもこれですね。このパターンでは一般動詞の直後に目的語を置けますが、それはつまり句動詞に含まれる一般動詞は他動詞用法を持つものでなければならないということでもあります。文型でいえば、第3文型・第4文型・第5文型のうちで最低でも1つ以上の文型をとれる一般動詞でなければこのパターンはとれません。

 

意味を捉えるには?

目的語を一般動詞と方位詞の間に入れ、SVOCの第5文型として考えると分かりやすいです。

 

パターン④だと見分ける目安は?

(パターン①を見分ける目安と同じことが言えるので、関係している箇所は再掲しておきます。)

 

A)句動詞に含まれる一般動詞が第5文型を取れる動詞である

B)句動詞の形がSVOCである

 

という2つの特徴を両方とも満たしていれば、パターン①またはパターン④まで候補を絞って考えてOKです。しかし最終的には、英英辞典や句動詞辞典で確認する必要があります。

 

また、実際の会話などでいざ句動詞を使おうと思ったとき、パターン①とパターン④のどちらか迷ったら、とりあえずパターン①と同じように使えばその場は乗り切れるでしょう。理由は、パターン④は入れ替え可能ですがパターン①はSVOCという語順のみだからです。

 

ただし、この入れ替え可能型の場合、目的語と方位詞を入れ替えるとニュアンスが異なるので注意が必要です。これがなぜ起こるかといえば、英語の大きな特徴として、旧情報はなるべく前方に置き、新情報はなるべく後方に置くという性質があるからです。

 

例えば、  Tom put the coat on.とTom put on the coat.を比べてみましょう。

 

前者ではthe coatは旧情報で、onが新情報となります。つまり、これは"What did Tom do with the coat?"(「トムはその上着をどうしましたか?」)という疑問文に対応する答えとなるのです。

 

一方、後者ではonが旧情報で、the coatが新情報となります。つまり、これは"What did Tom put on?"(「トムは何を着たの?」)という疑問文に対する答えとなります。

 

 

パターン⑤:不要

パターン⑤の例

hold on 「耐え抜く」

go down「倒れる」

break up「(関係・友情などが)終わる」

give in 「屈する」

 

特徴は?

いわゆる「自動詞+副詞」のパターン。このパターンでは、意味を成立させるのに的語を必要としません。一方、上述の4つは目的語がないと意味不明になります。この点が大きな違いです。

 

もし目的語をおく場合には「前置詞+目的語」というカタマリを句動詞の後ろに置きます。このように目的語を置いた場合には分類的にパターン②の後置型と見なすことも可能となります

 

意味を捉えるには?

第2文型のSVCまたは、第1文型SVに修飾語Mが付いたSVMとして捉えると分かりやすい場合が多いです。

 

パターン⑤だと見分ける目安は?

このパターンの特徴は目的語を基本的に必要としないことなので、もし句動詞の後ろに名詞がないようであれば、このパターン⑤だと判断できます

 

 

 最後に

 さて、いかがでしたか?

 

このような分類はあまり見かけないなぁと思い、ねこらいたー流にまとめてみたわけですが、修正を入れたら非常に長くなってしまいました(汗)  今後はこれほどの修正はしないと思いますが、細かいところは私ねこらいたー自身の考え方の変化で修正を加える可能性はありますので、ご了承ください。

 

また、冒頭でも言いましたが、こういったパターン分けはあくまで学習の理解を助けるためのツールですので覚える必要は全くありませんし、句動詞の使い方を英会話やライティングで実際に使って体で覚えたらこういうものは忘れた方がいいでしょう。

 

句動詞学習時の参照用ツールとして少しでも役に立てたら幸いです^^

 

 

では、また。

 

 

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