副詞用法のある前置詞一覧表【英文法#4】
どうも、ねこらいたーです(= ̄ω ̄=)
今回は、副詞用法のある前置詞の一覧表を作成してみたので載せておきます。
【句動詞表現#2】の参考資料としてもご活用ください。
※2019/01/03 「前置詞用法のない『場所・方向』の副詞」に関する記述を修正
始めに
この表を作成した目的は、
①:前置詞用法も副詞用法も持つ語が非常に多いことを示す
②:①を示すことで、句動詞の説明において「これは前置詞だから後ろに名詞を置く」「これは副詞だから名詞の位置は入れ替え可能」という説明の仕方の無意味さを示す
③:②を示すことで、句動詞学習においては、場所・方向を示す副詞と前置詞をまとめて「方位詞」と呼ぶことの有効性を示す
の3つです。
目的の②は少し分かりにくいので、例を挙げましょう。例えば、overは次のように前置詞用法も副詞用法もある語です。それぞれ、前置詞か副詞か判断できるでしょうか。
例1)He got over the river.
「彼は川を渡った」
例2)He got over to the house.
「彼はその家に到着した」
例3)He couldn't get over the message.
「彼はそのメッセージの意味を理解させることができなかった」
例1のoverはgot the river overとはできないので前置詞。例2のoverには前後に名詞がないので副詞。例3はget the message overとすることもできるので副詞となります。
このように前置詞用法も副詞用法もある語においては、前置詞か副詞かというのは結果としてわかることであって、最初から「これは前置詞」「あれは副詞」と決まっているわけではないのです。したがって、たとえば例1を「このoverは前置詞なので、後ろに目的語をおきます」のように説明するのは無意味でしかありません。
なお、なぜ「got the river overとはできない」あるいは「get the message overとすることもできる」といった判断できるのかについては当ブログの【句動詞表現】シリーズの方で解説していますので、気になる方はそちらをご覧ください。
表の見方
見方1.
一番左側に前置詞、中央にその意味を載せてあります。
見方2.
一番右側は、以下のように副詞用法があるかどうかを示しています。
〇:副詞用法あり
△:副詞用法は一応あるものの、マイナーな使い方だと思われるもの。または一部の固定表現でしか用いられないと思われるもの
X:副詞用法なし
△のものは、ひとまず副詞用法がないと考えてOKなものです。これを踏まえ、副詞用法がない(と思ってよい)ものには見やすいように青のマーカーをしておきました。
表の使い方の例
例えば、下の表を見ると、方位詞atは前置詞用法のみで副詞用法を持っていないことが分かります。これを踏まえると、He got at the truth.(「彼は真相を掴んだ」)という文であれば、この中で使われているget atの目的語パターンは後置型であり、He got the truth at.のようになることはないと分かります。
なお、目的語パターンについては、【句動詞表現】シリーズの最初に概略があります。それよりもさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください。
副詞用法のある前置詞一覧表
おまけ:前置詞用法のない「場所・方向」の副詞
以下は、句動詞で用いられ且つ前置詞用法のない副詞です。また、いずれの副詞も「場所・方向」を表している点も注目しておくといいでしょう。
aback
abroad
ahead
apart
away
back
forth
forward
forwards
overboard
together
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