苦手にさよなら!!超オススメな冠詞の参考書5選【参考書#1】
どうも、ねこらいたーです(= ̄ω ̄=)
どのくらい続くのか分かりませんが、参考書紹介シリーズを設けてみました。
今回ご紹介するのは、英語学習者なら誰でも苦労する冠詞についてのオススメ参考書です。
これを機に、冠詞を得意にしましょう!
注:オススメ度は5段階に分けています。また、あくまで個人的なオススメであるため評価に偏りがある場合もありますのでご了承ください。
Ⅰ.初級~中級者向け
1.『これならわかる!英語冠詞トレーニング』
オススメ度★★★★★
英語冠詞学習者が最初に取るべき本。冠詞の仕組みをシンプルな考え方で鮮やかに説明しています。それなりにこの手の本は漁っているはずですが、正直、和書でこれより手軽に読め、しかも分かりやすい本は他に見たことがありません。そのくらいの分かり易さです。分量についても、漫画の単行本と同じ大きさで200ページほどなので、数日で通読できます。
少しだけ例を挙げましょう。本書では「仕切られているかどうか」を可算か不可算かの判断基準のひとつとして考えています。これは逆に言えば、名詞にaが付いていれば何かが仕切られているものとして捉えられているということです。
例えばふつうfireといったら不可算名詞ですが、a fireといったらどんな意味になると思いますか?
時間的に仕切りがあると感じれば、それは出来事として捉えられています。なぜなら、どんな出来事にも始まりと終わりがあり、時間的に仕切られているという感覚があるからです。では、火に関する出来事といえば? そう、「火事」です。
また、空間的に仕切られていると感じれば、それは何かの入れ物に入っていると捉えられています。なぜなら、入れ物の仕切りはその内側と外側を分断しているという感覚があるからです。では、火に関する入れ物といえば? そう、「暖房器具」です。
このような感じで冠詞の持つコアイメージを明らかにしてくれるのが本書です。
値段に関してもこの本で得られる情報量を考えると、かなり安いです(amazonだと1620円)。私ねこらいたーは以前、とある英文添削サイトにて、大好評という振れこみで販売されていた冠詞の参考書(確か価格は3000円以上・・・!)を購入したことがありますが、内容の質は本書の半分以下でした・・・。おそらく冠詞というものを本格的に学んだことのない超初心者には良かったのかもしれませんが、購入したのは本書『これならわかる!英語冠詞トレーニング』を読んだ後だったので、内容が霞んで見えましたね。
語り口も堅くなく、またイラストも多く使われているので、参考書というもの自体にアレルギーがある方でもとっつきやすい内容です。高校生にもこの本をオススメしたことがありますが、あとで感想を聞いたら「分かりやすかった」と言っていました。ですので、学生にもオススメです^^
またそれぞれの項目の最初と終わりに問題が併せて150問ほど配置してあり、著者の考えを実際に使って体感することが可能です。
では、なぜ上級者向けではないのかというと、固有名詞につける冠詞に関しての記述が省いてあるからです。この点については、おそらく、固有名詞まで扱ってしまうと説明が煩雑になってかえって冠詞全体の仕組みが分かりづらくなると著者が判断されたのだと思います。もしそのような意図があったのだとすれば、私もそれで大正解だったと感じます。
しかし、逆に言えば固有名詞以外の範囲は殆ど網羅してあり、この本で冠詞に習熟すれば相当な自信をもって冠詞に向き合うことができます。これだけで中級者上位ぐらいまでは行くことができるはずです。
さらに本書は復習できるように問題も工夫されているので一度通読したら、もう一度くらいは通しで読んでもいいかと思います。その後は2.のような問題集でアウトプットしたり、4.や5.の事典を片手に洋書・英文ニュースサイトなどで実例に当たりながら、固有名詞の範囲も少しずつ学んでいくのが王道でしょう。
なお、Amazonでは現在(2018/11/18)、見本を閲覧できるようになっているので、ぜひ試し読みしてみてください。
2.『 3つの基本ルール+αで英語の冠詞はここまで簡単になる』
オススメ度★★★☆☆
3つの基本ルール+αで英語の冠詞はここまで簡単になる?ネイティブ精選192問 どんどん解いて身に付ける
- 作者: ジェームス・M・バーダマン
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2015/04/17
- メディア: Kindle版
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こちらは1.の本で得た考え方をアウトプットする用の問題集の一例としてオススメします。
一応本書にも考え方の説明がありますが、1.のアウトプット用として使うのであれば、説明部分は読まずいきなり問題をどんどん解いていく感じでOKでしょう。問題量は十分にあるので、演習にはもってこいの本です。
本書をオススメするのは、冠詞の説明に癖がないため1.の本の考え方を持ち込んでもほぼ支障がないからですが、もし他に気に入った問題集があればそちらでも全く問題はありません。
しかし、残念なことにAmazonには現在単行本の在庫がないようなので、中古本やkindle版でも構わないという方にはオススメです。実店舗の書店なら、もしかすると在庫があるかもしれません。
一応、現時点(2018/11/18)ではAmazonの商品ページにて中身も見れるようです。
Ⅱ.中級~上級者向け
3.『 わかりやすい英語冠詞講義』
オススメ度★★★★☆
『 これならわかる!英語冠詞トレーニング』と同じ著者のもの。実は本書が上述の本のネタ元になっています。つまり、この本のエキスを抽出したものが『 これならわかる!英語冠詞トレーニング』という感じですね。
こちらは学問的な内容と語り口なので、読む人を結構選ぶと思います。この点を加味して星4にしました。
しかし、考え方の根本は上述の『 これならわかる!英語冠詞トレーニング』と同じですので、固有名詞に関する問題も含めて、より一層細かな内容まで知りたいという方にはこちらをオススメします。
4.『英語の冠詞 ― その使い方の原理を探る ―』
オススメ度★★★★☆
英語の冠詞 ― その使い方の原理を探る ― (開拓社 言語・文化選書)
- 作者: 樋口昌幸
- 出版社/メーカー: 開拓社
- 発売日: 2016/08/01
- メディア: Kindle版
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上述の1.や2.とは打って変わって、本書の冠詞の説明自体は非常にシンプル。というのはこの本は大量の例文を見ながら冠詞の考え方を学んでいくスタイルのものだからです。本書の語り口はやや学術書のような感じです。
簡単にいえば、実例辞典に冠詞の説明と図を付け加えた感じですね。こういうスタイルになるのは、実は後述する5.の事典の簡易版という立ち位置の本だからなのですが、図などがあって見やすいのは断然本書です。値段も5.のおよそ半分の2000円弱なので、本書を気に入ったら5.を購入するという流れが良いと思います。
また、冠詞の考え方としてはなるべく単純な考え方で冠詞を捉えようというスタイルなので、1.の本に近いところがあり、個人的には好感が持てます。
結構な量があるためとにかく冠詞のイメージを素早く掴みたいという忙しい方には不向きです。逆に、洋書などを読んでいて気になった箇所があれば本書で複数の類例を見比べながらじっくり学んでいくといったスタイルには最適です。
5.『 例解 現代英語冠詞事典』
オススメ度★★★☆☆
- 作者: 樋口昌幸,マイケルゴーマン,Michael Gorman
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 23回
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『英語の冠詞 ― その使い方の原理を探る ―』と同じ著者のもの。そしてそのネタ元が本書となっています。
事典と銘打ってあるだけあって、例文が非常に豊富なので、実例を調べながら学習していくスタイルにはピッタリです。ただし、上記の『英語の冠詞 ― その使い方の原理を探る ― 』と違い、イラストや図はほぼありません。事典なので仕方がないのですが、値段は4000円弱ほどするので、星3にしておきます。
また、こちらの本も『英語の冠詞 ― その使い方の原理を探る ―』と同じ考え方で話を進めているので、最初のうちは『英語の冠詞 ― その使い方の原理を探る ― 』を使い、次第に本書に移行していくという使い方が良いと思います。
さて、いかがだったでしょうか?
皆さんの冠詞学習の参考になれば幸いです。
もし私が挙げた以外のものでオススメの冠詞本があれば気軽にコメントください。
では、今回はこの辺で。
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