気ままに英語あそび

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I love to kick back and relax on a sofa. ってどんな意味?~kick back その1~【句動詞表現#50】

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皆さんこんばんは、ねこらいたーです(= ̄ω ̄=)

 

今回取り上げるのは、句動詞kick back。2回に渡ってこの表現を見ていきます。一部の意味は日本語にもなっているので割と馴染みのある表現かもしれません。

 

★タイトルの英文のヒント:海外ドラマや洋画において、ソファや机のあるシーンでよく見かける光景

 

 

 

初めての方へ

当ブログでは、いわゆる前置詞と空間を表す副詞をまとめて方位詞と呼んでいます。詳しくはget upと言ったらその意味は?【句動詞表現#1】 を参照ください。

 

また、このブログでは、句動詞を紹介するときに、その目的語の位置を次のようにパターン化してご紹介しています。

 

①:割り込み型

動詞と方位詞を必ず離してその間に目的語を割り込ませるパターン。目的語と方位詞の位置を入れ替えることはできません

 

例)get my meaning across 「言いたいことを理解させる」

 

②:後置型

必ず方位詞の直後に目的語を置くパターン

 

例1)get up a ladder 「ハシゴを登る」

例2)get up to London「ロンドンに行く」

 

③:後置型

方位詞の直後に目的語を置くのが普通なパターン。パターン②ほど目的語の位置は絶対的ではないので「”後置型」としてあります。

 

例)put on weight 「体重が増える」

 

④:入れ替え可能型

文字通り方向詞と目的語を入れ替えできるパターン

 

例)put the coat on(またはon the coat) 「上着を着る」

 

⑤:不要型

いわゆる「自動詞+副詞」のパターンこのパターンでは、意味を成立させるのに的語を必要としません

 

例)break up「(関係・友情などが)終わる」

 

過去記事(これでスッキリ!?句動詞の目的語位置5パターン【句動詞表現#2】)では、さらに細かく考察しています。よろしければご覧ください。

  

kickとbackのコアイメージは?

kickのコアイメージ

kick コアイメージ

kickのコアイメージ

kickのコアイメージは文字通り「蹴る」です。

 

ここから「(申し出や要求など)を蹴る」「(中毒など)をやめる」などといった拒否の意味合い、そして「(銃が)跳ね上がる、後座する」などの反動の意味合いが派生していきます。

 

backのコアイメージ(※既出のものを一部改変)

backは元々、人や動物の背中を意味する名詞でした。そこから形容詞用法や副詞用法が生まれ、最後に動詞としても用いられるようになったと言われています。

 

しかし、どの用法にしてもそのコアイメージは共通で「後ろ」と捉えておけばOKです。以下の図のように対義語のfrontとセットで捉えておきましょう。

f:id:a5ganbaruzoi:20181120171743p:plain

 図から分かるように、backは上図の立方体の後方だけでなく、その立方体自体の後側も指すことができますこの点はfrontについても同じで、立方体の前方だけでなく、その立法体自体の前側も指すことができます。

 

 

1. She kicked the ball back to George.

意味:彼女はジョージに向かってボールを蹴り返した

目的語パターン:入れ替え可能型

 

語彙解説

このkick backは「・・・を蹴り返す」の意で、句動詞kick backの根本的な意味用法。例文のように「to+人・物」をつけることで、誰(または何)に向かって蹴り返すのかを示すこともあります。

 

意味の捉え方・覚え方

いつものようにSVOCの第5文型で考えればOK。ここでは、

 

S = She

V = kicked

O = the ball

C = back to George

 

ということですね。そしてこのうちC(補語)の部分が結果を表すので、全体としては「彼女がボールを蹴った結果、そのボールがジョージのもとへ戻る」となります。

 

他の用例

この意味では自動詞用法もあります。この場合、誰(または何)を蹴るのかを表すために「at+人・物」がつくことがあります。

 

例) She kicked back at George.

 「彼女はジョージ蹴り返した」

 

 

2.Venice mayor kicks back at Elton John

意味: ベニス市長、エルトン・ジョンに反撃

目的語パターン:不要型

 

※例文は以下の記事の見出しを参考。記事本文にはこの用法のkick backをそのまま用いている部分がありますが、あまりに長いので見出しを改変したものを例として挙げました。記事冒頭の”Venice Mayor Luigi Brugnaro on Tuesday kicked back at Sir Elton John after the British musician accused him of being "boorishly bigoted" in banning books about homosexuality from the city's schools.”の部分がそれ。

www.ansa.it

 

語彙解説

このkick backは「反撃する」の意。

 

用法1の最後で挙げたShe kicked back at George.と同様に、反撃する対象を示すために「at+人・物」を後ろに置くことがあります。

 

意味の捉え方・覚え方

これは用法1の自動詞用法からの比喩的派生でしょう。というのも、誰かに蹴り返すというのは、反撃しているともいえるからです。事実、上記の参照記事ではベニス市長がエルトン・ジョンに対して本当に”蹴り返している”わけではないことは明らかです。実際には、市長は反論しているわけですね。

 

 

3.I love to kick back and relax on a sofa.

意味:私はソファーでのんびりするのが大好きだ

目的語パターン:不要型

 

語彙解説

タイトル回収。例文中のkick backは「のんびりする、リラックスする」の意で、この句動詞の代表的意味インフォ―マルなアメリカ英語でもあります。

 

またkick back and relaxという言い方で用いられることがよくあります。これは似た意味の表現をandで並べているわけですね。他にも、kick back and watch[listen to]...(「リラックスして・・・を見る[聞く]」)などの表現もありますので、"kick back and..."は定番のパターンと考えていいでしょう。

 

意味の捉え方・覚え方

これも用法1を比喩的に捉え直したものですが、↓の画像を見た方が早いです。

kick back イメージ

たとえ休憩時間であっても日本で↑のような行為をやるとヒンシュクを買いますが、洋画や海外ドラマなどではよく見かける光景ですよね。

 

この画像から、脚に力を入れて机を押す(=kick)反動で上半身が後ろに下がる(=back)様子を言っていることがよく分かります。これが要するに「リラックスする」ということです。

 

 

編集後記

今回はいかがだったでしょうか。 

 

上の説明では省きましたが、kick backがrelaxの意味になるのは換喩(メトニミー)といわれる比喩に該当すると思われます。

 

これは例えば、「ペンを走らせる」が実際には「原稿などを書く」という意味になるのと同じです。ついでにいうと、ペンが本当に走るわけではないのでこの表現は隠喩でもありますね。

 

換喩については【句動詞表現#37】 の用例4などでも言及していますのでよければ覗いてみてください。

 

では今日はここまで。次回に続きます。

 

 

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