気ままに英語あそび

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run away from / run away with をまとめて攻略!~run awayその2~【句動詞表現#17】

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どうも、ねこらいたーです(= ̄ω ̄=)

 

前回のThe party was a runaway success! ってどんな意味?~run awayその1~【句動詞表現#16】の続きとなります。

 

今回扱うのは3語からなる句動詞ですが、その意味は前回のrun awayの意味を延長・拡大したものに過ぎません。

 

では、さらっとやってしまいましょう。

 

 

 

初めての方へ

当ブログでは、いわゆる前置詞と空間を表す副詞をまとめて方位詞と呼んでいます。詳しくは以下の記事を参照ください。

 

eigogakushu.hatenablog.jp

 

また、このブログでは、句動詞を紹介するときに、その目的語の位置を次のようにパターン化してご紹介しています。

 

①:割り込み型

動詞と方位詞を必ず離してその間に目的語を割り込ませるパターン。目的語と方位詞の位置を入れ替えることはできません

 

例)get my meaning across 「言いたいことを理解させる」

 

②:後置型

必ず方位詞の直後に目的語を置くパターン

 

例1)get up a ladder 「ハシゴを登る」

例2)get up to London「ロンドンに行く」

 

③:後置型

方位詞の直後に目的語を置くのが普通なパターン。パターン②ほど目的語の位置は絶対的ではないので「”後置型」としてあります。

 

例)put on weight 「体重が増える」

 

④:入れ替え可能型

文字通り方向詞と目的語を入れ替えできるパターン

 

例)put the coat on(またはon the coat) 「上着を着る」

 

⑤:不要型

いわゆる「自動詞+副詞」のパターンこのパターンでは、意味を成立させるのに的語を必要としません

 

例)break up「(関係・友情などが)終わる」

 

【句動詞表現#2】では、さらに細かく考察しています。より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

eigogakushu.hatenablog.jp

 

 

 

runとawayのコアイメージは?

前回の【句動詞表現#16】をご覧ください。

eigogakushu.hatenablog.jp

 

 

1.You can’t just run away from your responsibilities.

 意味:そう簡単に責任逃れできるなんて思わないでね

 目的語パターン:後置型

 

このrun away from~は「(困難・責任など)から逃れる;(煩わしい人)を避ける」の意。また、見出しの例文中にあるjustは「簡単に、容易に」という意味の副詞で、主にcan, couldの直後にて用いられます。

 

ところで、run awayが本来持っている「走って逃げる」という意味はかなり薄まっているので、このrun away fromは明らかな比喩表現ですね。

 

では、本来の意味とのつながりは何かというと、run awayの持つ「特定の場所・人から離れる、距離をおく」という意味要素を拡大・延長したのが、このrun away fromというわけです。

 

このように意味をとること自体はカンタンな表現でも、比喩表現かどうかという視点で分類しておくことは結構重要だと私ねこらいたー的には思います。

 

なお、前回もHe ran away from home.のように「from+名詞」がついているものがありましたが、それらの場合は「from+名詞」は必須ではありませんでした。一方で今回の意味用法では、何から逃れるのかを明確に言う必要がありますので「from+名詞」は必須となります。

 

 

2.She ran away with the man.

意味:彼女はその男性と駆け落ちした

目的語パターン:後置型

 

このrun away with~は「~と駆け落ちする」の意。「~と一緒に逃げる」というのが文字通りの意味ですから、非常に分かり易いですね。

 

また、次のようにwithの代わりにtogetherを用いた言い方もあります。この場合には主語が複数になり、目的語パターンも不要型になります

 

They ran away together.

「彼らは駆け落ちした」

 

なお、形容詞用法もあります。

 

We had a runaway wedding here.

「僕らはここで駆け落ち結婚したんだ」

 

 

3.The man ran away with the funds.

意味:その男は資金を持ち逃げした

目的語パターン:後置型

 

 このrun away with~は「~を持ち逃げする、盗む」の意。これも「~とともに逃げる」というのが文字通りの意味ですから、分かり易いです。

 

 

4.Don't run away with the idea you know everything about me!

 意味:私のこと全部分かってるなんて思わないで!

 

この”run away with the idea (that)...”という成句は「~と誤解する、早合点する」の意味で、that以下には文が続きます。

 

この意味はどこから派生した意味かについては色々考えられますが、ねこらいたー的には例文3.と関連していると考えるのが自然だと思います。

 

というのは、何かを盗む場合、ドロボーは他人に気付かれないように暗闇に紛れて盗みを実行しますよね?このとき暗くてよく見えないのですから、実際に盗んだものが実はお目当てのものとは全く別のものだったなんていうオチがあってもおかしくはありません。

 

このイメージから「間違った考えを持つ」すなわち「誤解する、早合点する」という意味が派生したと考えれば、分かり易いのではないでしょうか。

 

 

5.Our team  ran away with the game.

意味:我がチームはその試合で大勝した

目的語パターン:後置型 

 

このrun away with~は「(競技・試合)で大勝する、圧勝する;(賞)をかっさらう」の意。

 

これも例文3.の意味を拡大・延長したものでしょう。つまり、

 

「競技・試合・賞を持ち逃げする」⇒「競技・試合・賞を席巻する」

 

という繋がりだと考えられます。

 

ちなみに、「競争相手を引き離す」というのは

 

run away from the competitor(s)

 

という表現で表せます。

 

 

6.Her tongue sometimes runs away with her. 

意味:彼女はときどき、口が滑る

目的語パターン:後置型

 

このrun away with~は「(感情・想像・舌などが)(人)の自制心を失わせて愚かなことを言わせる、させる」の意。要するに、感情や想像などのコントロールが利かなくなることを指します。

 

さて、これはどこから派生した意味なのでしょう?

 

とりあえず考えられるのは、withのあとにくる名詞は人に限定されるので、この名詞は自制心あるいは理性を象徴しているということです。

 

あとはwithの捉え方ですが、これには2通りの考え方があると思います。

 

まず、例文5.と同じように再び例文3.の意味を拡大・延長したものと考えた場合。この場合、見出しの例文は

 

「彼女の舌は彼女という自制心・理性を持ち逃げする」⇒「彼女の舌は自制心・理性を彼女自身から奪う」⇒「彼女は自制心・理性をなくす」

 

といった流れになると思われますが、分かったような分からないような感じで何だか釈然としません。

 

もう一つの考え方は、そもそもwithの意味がfromと同じ意味で使われていると見なすというもの。

 

「え、with = fromだって? 意味が全く違うけど・・・」と思われるでしょうが、実はwithは元々、現代英語の「against, from, with」の意味で用いられていた単語なんです。

 

念のため、『英語語義語源辞典』のwithの項目から説明を引いておきましょう。

 

古英語with(=against; from; with)から。

 

 

「 へぇ~」という感じですが、現代英語にもこのfromの意味で使われているwithは残っています。

 

例)dispense with(「~なしで済ます」), break with(「(人)と別れる」「(考えなど)を捨てる」), do away with(「~を廃止する」), walk away with(「(面白くない持ち場など)を勝手に離れる」)

 

さて話を戻して、もしこのwithがfromの意味で用いられているとすれば、次のようになります。

 

「彼女の舌が、彼女という自制心・理性から逃げる」⇒「彼女の舌が、自制心・理性の及ばないところに行く」⇒「彼女の舌のコントロールが利かなくなる」

 

どうでしょうか、こちらの方が説明としてスッキリとしていませんか。ねこらいたー的にはこちらの「with = from」と見なす考え方を推そうと思います。

 

 

 

 

 

 

さて、いかがだったでしょうか?

 

このrun awayも日常的な会話で使えそうな表現なので、ぜひ習熟しておきたいですね!

 

では、また。

 

 

 

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